アデレード
ドイツ語で「貴婦人」を意味する南オーストラリアの州都アデレードは、英国の流刑植民地として建設された他の主要都市とは違い、入植の始まった1836年にウィリアム・ライト大佐の都市計画により自由移民により建設され、碁盤の目のように整然と区画された1.6キロの街並みを緑あふれる公園が取り囲む美しい都市です。 また、アデレードは「フェスティバルの街」として認知されており、偶数年の3月に行われる芸術祭「アデレード・フェスティバル」や奇数年に開かれるワイン祭り「ビンテージ・フェスティバル」など年間を通じて様々な行事が催されています。
アデレード
アデレードヒルズ
アデレードの東部から東北部にかけて広がる丘陵地帯。アデレードからの日帰り観光先として人気があり、点在する町や渓谷、湖や果樹園といった変化に富んだ景観が広がっています。アデレードヒルズへは、アデレードから観光ツアーを利用するか、レンタカーを使っての観光が主要な手段となります。また、時間に余裕があれば、公共バスを利用するという手段もあります。
ハーンドルフ
アデレードヒルズで最も人気のある観光地。1830年代宗教の自由を求めてやってきたドイツ系移民によって建設された町で、メイン・ストリートにはドイツ風の街並みを利用した土産物店やカフェ、レストラン及びホテルが並んでいます。ちなみに、ハーンドルフとはドイツ語で「ハーンの町」という意味で、この町の基礎を築いたキャプテン・ハーンにちなんで名付けられています
バロッサバレー
アデレードの北東に位置するオーストラリアワインの名産地。1842年、ドイツからこの地へ移住してきた移民達によって開拓された歴史をもつこの地では、20キロ四方の広大で緩やかな丘陵地帯に延々とブドウ畑が続き、50を超えるワイナリーがここにあります。アデレードから車で1時間という距離にあるということもあり、アデレードを出発する多くの日帰りツアーに参加することも可能です。
カンガルー島
アデレードの南約110キロに浮かぶ島。オーストラリアで3番目に大きなこの島では、自然破壊が極力抑えられており、様々な景勝地を抱えていることで知られています。カンガルー島で一番のハイライトともいえる野生動物のパラダイス、フリンダースチェイス国立公園や、世界で唯一野生のアシカに会えるシールベイ、島の南部にある鍾乳洞ケリーヒル・ケーブス、森林の中にある砂漠地帯、リトルサハラや世界中でここだけに生息するといわれるリグリアン・ビーのハチミツが買えるクリフォーズ・ハニーファーム、オーストラリアの代表的なおみやげ「ユーカリ油」が買えるエミュー・リッジなど、見所がたくさんあります。
マレー川下流域
オーストラリア最大の河川のマレー川は、オーストラリアンアルプスに源を持ち、ビクトリア州・ニュー・サウス・ウェールズ州境を下って、南オーストラリアでグレート・オーストラリアン・バイトへ注いでいます。南オーストラリア州のマレー川下流域では、豊かな自然の中でバードウォッチングをしたり、マレー川のクルーズを楽しんだり、また周辺に点在するワイナリーを巡ったり、といろいろな楽しみ方ができる地域です。
おすすめポイント
世界各国からの自由移民によって建設されたアデレードは、近くにワインの名産地が控えていることもあって、世界の料理とワインが楽しめるグルメ天国とも呼ばれています。また、南オーストラリア州近海で捕れたシーフードや牛や羊を始めカンガルーやエミュー、クロコダイルといった肉料理までいろいろ楽しめます。実際人口1人あたりのレストラン数はオーストラリア一だと言われています。