失敗写真から学ぶ

ここでは、よくある失敗例を元に、なぜそのように写ってしまったのか。また、 どうすればその写真をきれいにとれたのかをみていきます。  最近のカメラでは失敗写真を減らす為のさまざまな機能がついていますが、万能ではありません。 そんな時、少しの知識があれば思い通りの写真をとることができるはずです。  なお、細かい操作の仕方についてはメーカーの説明書をご参照ください。

ピンボケ写真

ピンボケ写真は良くある失敗です。色々な理由があるとは思いますが、初心者の方に まず気をつけていただきたいのが、半押しと呼ばれるものです。  通常シャッターを押す際には、2つの段階があります。1つ目が今回でてきた半押しの段階。2つ目がシャッターを切る段階です。  シャッターを半押し状態にすると、フォーカスロックがかかります。 フォーカスロックとは、写真を撮る際に液晶画面にでる□の印です。これは、液晶画面の 中の何にピントを合わすかを決定する為に表示されるものです。
 特に気をつけたいのが、(例1)の様に写したい物が中心にない場合です。この場合後ろの缶にピントがあってしまうため、 ピンボケの写真となってしまいました。(例2)のように一度タバコに□を合わせた状態で半押し(フォーカスロック)します。 その後半押ししたまま、例3のように撮りたい構図にします。この半押しというのはとても重要な意味を持ってくるので知らなかった かたは是非試してみてください。
(例1)(例2)(例3)

顔が暗く写ってしまった。

例1の写真のように背景と明るさに差がある場合、もしくは逆行で撮影した 場合に多いのが、人物の顔が暗く写ってしまうという現象です。
 最近では、キャノンやフジなどから人物の顔を見分けて補正するといった機能付きの カメラが発売されていますが、補正はいたって簡単です。  まず注意して欲しいのはまたフォーカスロックについてです。(例1)の写真では背景の光の量に 影響されてしまい全体的に暗い写真となっています。フォーカスロックを行うとピントを合わせるのに 合わせて、測光(光の量を測り調節する)も行われています。このような場合でしたら、人物と同等の 暗さの部分へ(この場合では右下の日陰の部分へ中心をあわす)フォーカスロックをかけた上で撮影します。 (例2)のようになりました。今度は、背景の観覧車が白く飛んでしまいました。人物だけを写したいだけで あればこれで問題ありませんが、せっかくの遊園地。背景もきれいにしたいとしますこんな場合は、フラッシュを強制発行モードにします。人物に近づいた状態でフラッシュをたくと白くなり すぎるため、少し距離をとった状態でズームを使いました。フォーカスは背景の明るい部分の影響を受けるよう 人物と背景の辺りへもってきます。例3のようになりました。
(例1)(例2)(例3)

手ぶれ

 最近のカメラでは「手ぶれ補正機能」が付いたカメラが多いですが、やはり手ぶれした写真はできてしまいます。 さて、改善方法としましては、基本的なことですが手ぶれ補正機能がONになってるか確認してみましょう。結構 分かりにくい場所にあり作動していなケースがあります。次に補正するのが、ISO感度を調節するです。
ISO感度についてはFirstStepでも書いたとおり、感度が高いほうが光に敏感なため、暗いところでもシャッタースピードを あげることができます。カメラの性能にもよりますが、何時も感度100などで設定されている場合ではちょっと曇りの日でも 手ぶれすることがでてくるはずです。最近のカメラですとISO400くらいでも、大きく引き伸ばさなければそれほど画質も 落ちないため、一度設定の確認をしてください。